そう言えば、
あんなことを書いた日があるな…と、
このごろよく思い出す。
「舵」 日付はちょうど五年前…。
あの時はまだ、
その後、自分を襲ってくる、
数々の嵐とすさまじい荒波を、
想像すらもしてなかったけれど、
もしかしたら、
予感はあったのかもしれないと、
今あらためてそんなことを思う。
5年に及ぶ震災も、
やっと終息を迎えたのだろうか?
気づけば、あたりは別世界。
日は燦々と降り注ぎ、
荒涼とした大地から新芽が芽吹く。
航路を分かつ私の舟を見送った人、
嵐の中で共に風雨を凌いだ人、
この地で、新たに出会った人・・・。
人生の分岐点に、
別れと出会いはつきもの…。
そして、今自分がこうして、
以前と何ら変わることなく、
未来への夢と希望を抱いていることに、
そこはかとない幸せを感じる・・・。