自分の持ち曲として、
長い間繰り返し弾き続けている曲。
そんな曲には、
安心感とある種の心地よさがある。
…が、しかし、
そこには魔物が潜んでいることを、
忘れてはならない(自戒)。
演奏会のプログラムには、
毎回少しずつ新曲を加えていくわけで、
本番前にはどうしても、
新曲に時間を取られ、
手の内に入っている曲は後手に回って、
手入れの時間が不足する。
そして、いつの間にか、
絶えず進化を続ける自分自身から、
すっかり置き去りになっているわけで、
そのことが、いざと言う時、
色んな災いを引き起こす。
…というわけで、初心に帰ってみる。
既に速く弾けることを忘れてみる。
周知のメロディーを、
初めて聴くメロディーにリセットし、
もう一度、一音一音を選び直してみる。
打鍵が本当に確実かどうか、
再確認してみる。
断捨離、清掃、悪魔祓い…、
そして、盛り塩?!