昨夜の本番の興奮、
未だ醒めやらぬ今宵…。
数年に一度のスタンスで巡ってくる、
最高のステージと呼べるものが、
自分にはあるような気がする。
喩えて言うなら、
日食や月食のように、
諸条件が偶然に重なった時にしか、
絶対に起こらないような、
そんな不思議な現象…。
指と頭と耳が完全に一体化し、
究極の集中の中で得た自由に、
心が解き放たれる。
自分の外側にあった作品が、
止むに止まれず自分自身と同化し、
一体となる、究極の喜び。
生きてることを実感できる瞬間。
そして、
だからこそまた弾きたいと思う。
もっと美しく、もっと感動的に…。
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