限界への挑戦

縁あって今年からはじめた、

パンフルートとのデュオ。

 

この楽器とのアンサンブルの面白味は、

ピアニストに、即興やアドリブ、

アレンジメントの能力が問われること。

 

こういう楽器の作品の場合、

オリジナル曲といっても、

ベートーヴェンやショパン、

リストなどとは事情が大きく違い、

完成された形で残っている楽譜は少ない。

 

残っていたとしても、

スケッチ程度というものも、

けっこうたくさんあるわけで、

それをたよりに、

二人で音を出しながら、

どう音楽にするかを決めていく。

 

…という意味では、

バロック音楽やジャズの作法に、

より近いものと言えるだろうか…。

 

このアンサンブルに、

既存のピアノと他楽器のための、

完成されたオリジナルデュオ作品を、

できる範囲で持ち込みたいというのが、

目下の私の目論み…。

 

ただし、それには、

パンフルートという楽器の、

構造学的制約によって、

(転調に限界がある)

楽曲を部分的に、

ピアノソロ曲に書き換え、

全体を一曲に纏めなければならない。

 

選曲からアレンジメントの手法まで、

限界への挑戦…とも言える試みだけど、

だからこそ面白いという思う。

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